シーレーンのマップ

「シーレーン」って何?とりあえず書いてみた。

2016.01.11

にっしー

にっしー

大学3年

人の場所を占拠しつづける、ある意味凄い中国

もし、人の家の庭を埋め立てて、そこに自分の家をつくったら、どうなるでしょうか。

不法侵入で捕まること間違いなしです。でも、これをやって「何が悪いんですか?」と開き直る国があります。その国は・・・中国です。

最近、南シナ海が騒がしい。

この海域で、米中の対立が露骨になっているのです。南シナ海とは、中国南部、フィリピン、ベトナム、台湾などに囲まれた海域のこと。

南シナ海には豊富な資源が眠っていると言われ、現在中国は、この領域の支配を強めようとしています。

これまで中国は国際社会の抗議を無視し、南シナ海のスプラトリー(中国名・南沙)諸島の岩礁を埋め立てることで人工島を建設、軍事基地化し、おまけにそれを自国領土だと主張してきました。

埋め立てて作った島が自国領土であるとする主張は国際社会で認められていません。というより、もしこれが認められるならいくらでも領土、領海が拡張できてしまいます。

これら中国の軍事的な拡張とも言える動きに対して、米軍はイージス艦などを人工島の周辺12カイリ内の海域で航行させる「航行の自由作戦」に踏み切りました。これは米国から中国への、実力行使による抗議行動と言えるでしょう。

日本と関係「大アリ」のシーレーン

ここまで読まれた読者の中には、「でもそんな遠い場所のこと、日本とは関係ないでしょ」と思われた方もいるかもしれません。正直、私も、全く関係ないと思っていました。しかしこれが実は関係「大アリ」らしいのです。

この南シナ海には、日本の「シーレーン」が通っています。

シーレーンとは、簡単に言うと「国家の生き残りのために、他国によって脅かされてはいけない海上交通路」のこと。南シナ海を中国に支配されてしまうと、このシーレーンが断たれ、「日本の生き残りが脅かされてしまう」のです。

とりあえず、日本の「シーレーン」を書いてみました。「具体的にどれ?」と、気になる人は画像をチェックください(赤線が日本の「シーレーン」です)。

シーレーンのマップ

なぜ日本の生き残りが脅かされるのか、以下でざっくりと解説してみたいと思います。

石油を輸入する道、それがシーレーン

日本は現在、エネルギーの元となる石油など大部分をこのシーレーンを通じて中東など諸外国から輸入しています。石油等の天然資源が国内で取れない日本は、このようにエネルギー資源を船などで海上輸送しなくてはなりません。

つまり、シーレーンを失うことは日本のエネルギー供給が断たれることを意味します。

先の大東亜戦争で日本が開戦に追い込まれた大きな理由の一つが、「米国による石油の禁輸」であったことからも、日本にとって「エネルギー供給の確保」、「シーレーン防衛」は国家の死活問題だということがよくわかります。

また、原子力発電所の多くが止まっている現在、石油や石炭などを燃やして発電する火力発電への依存度が高まっていて、これらを輸入するためのシーレーンはその重要性を増す一方です。

「やられたら、やり返す」― 抑止力が平和を守る

日本のシーレーンを中国から守るためには、中国への抑止力を強める必要があります。

抑止力とはすごく簡単に言うと、相手に対して「やられたら、やり返す!」と伝えることで相手に攻撃を思いとどまらせる力のこと。

この抑止力を高めるため、日米同盟を軸にした日米の結びつきを強めることは必須条件です。
加えて、南シナ海をめぐって中国に脅かされている、フィリピン、台湾、ベトナムなどと協力を深めることも重要でしょう。
昨年夏、集団的自衛権の行使が認められたことは中国への抑止力の強化につながり、シーレーン防衛には、追い風になったと言えます。

「シーレーン」は、国際情勢を理解する上で、大事なコンセプトです。
国際関係などの時事テーマに強くなれば、就職活動も有利になること間違いなしです!

「シーレーン」の理解が、ちょっとでも深まれば幸いです。

この記事を書いた人

にっしー

にっしー

大学3年

好きなこと:先輩後輩見境なくイジりにいくこと、サッカー
大学では国際政治、経済を勉強中です。

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