アイキャッチ

香港探訪記 一日目 「初めて見る、香港の街」

2016.04.21

坂爪 祐貴

坂爪 祐貴

早稲田大学3年生

はじめに

香港。
人口約700万人、主要言語は広東語、日本との時差は約1時間。
「007」シリーズなどの映画作品のロケ地、「世界三大夜景」の一で有名な観光スポットとして認識される方も多いだろう。
しかし、きらびやかなイメージとは裏腹に、現在香港は複雑かつ緊張した政治状況におかれている。

この街は、19世紀、九龍半島、新界とともに当時の中国、清王朝からイギリスに割譲された。その後約150年をへて、1997年、中華人民共和国へと返還される。その際の取り決めで「一国二制度」という方式が定められた。

形としては中国の一部だが、2047年までの50年間は資本主義の政治制度を継続するという制度である。だが返還から約20年、早くも香港の自由は失われつつあるというのだ。

そんな街、香港に、今回Truth Youthの取材で行くことになった。

成田空港

参考

「僕が香港に飛ぶ理由」

http://truthyouth.jp/2016/152/

 

第一日目 なぜ今、香港なのか

AM8:00、成田空港へ到着。チェックイン、出国審査をすませ、出発までロビーで時間をつぶした。搭乗時間までの間、頭の中で今回の旅の目的を整理した。

目的は大きく二つ。
1つ目は、「自由」について考えを深めること。日本にいると、「自由」であることがある種当たり前で、「自由が与えられているんだよ」といわれても、正直実感がわかない。同じことを感じる方は多いだろう。香港の旅を通して、「自由」の意味をもう一段深く落としこめたら、一つ日本の方々への良いお土産になるのではないかと考えた。

2つ目は、「革命の火種」をこの目で見ること。一昨年、自由が失われつつある香港で、いまや世界中に知られる「雨傘革命」が起こった。その中心メンバーの中に、数多くの学生、若者の姿があった。政治に関心を持つ学生の一人として、彼らを突き動かしたものは何だったのか、純粋に知りたくなった。

そうこうしているうちに搭乗時刻のアナウンスが流れ、
AM11:00、成田空港を出発。

 

香港で見た景色

約4時間のフライトを経て、現地時間PM2:00 、香港空港に到着。
入国審査を済ませ、空港ロビーへ。

香港国際空港

換金を済ませ(香港は香港ドル)、早速ホテルへ向かう。
最初に乗った乗り物は、エアポート・エクスプレス。香港国際空港、九龍、香港などを結ぶ電車で、エクスプレスというだけあって乗り心地はさながら新幹線。移動中、窓から景色を見たが、スモッグのようなもので遠くの景色がよく見えなかった(現地の方によると、海との温度差でできる霧らしい)。

香港駅で地下鉄の港島線(Island Line)にのりかえ、ホテルのある銅鑼湾(コーズウェイベイ)へ。地下鉄で驚いたのは、シートが布でなく金属だったこと。それから、車両路車両の間に扉がないことだ。外国に来るとこういう発見があるから楽しい。

地下鉄写真

銅鑼湾に着いてホテルへ向かう道中、香港の街並みを観察してみると、興味深いものがたくさん見つかった。

まず目についたのは、立ち並ぶ高層ビル群。高さともう一つ圧倒されたのは、その数の多さだ。アメリカ・ニューヨークのマンハッタンを彷彿とさせるものを感じた。次から次へとビルの建設を進めているらしく、足場に囲まれた建設中のビルが多く並んでいる。そこでふとあることに気付いた。足場が、「竹」で組まれている・・・

高層ビル写真

驚くのもつかの間、大通りに出ると、また面白いものを目にした。香港を走る路面電車、「トラム」だ。この乗り物、停車場所についてもアナウンスがないらしく、現地の方でないと乗りこなせないとのこと。うっかり外国人旅行者が乗ると痛い目を見そうだ。

トラム

様々な発見を楽しみながら歩くこと10分、
PM4:00ホテルに到着。

中華料理の夕食と取材の打ち合わせを終えて、本日の予定は終了。
PM9:00 日誌に一日目の気づきをまとめ、
PM11:00 就寝

初めて訪れた香港、何を感じたか
香港を初めて訪れてみて、正直まだ新聞や雑誌に書かれていた「自由が失われている」「貧富の差が広がっている」といったことは実感できていない。一日目ということもあるし、当然といえば当然だろう。が、現地に来てみて、香港がどういう街か、雰囲気はつかめたような気がする。

二日目からは、いよいよ香港の政治状況というものを見つめていく。
次回「初めて会う、革命のリーダーたち」