Facebookのトリコロールに待った!

Facebookのトリコロールに待った!

2016.01.14

斉藤 大

斉藤 大

大学2年

「生まれて初めて、死ぬかもしれないと本気で感じました。」

2015年11月13日パリで衝撃的な事件を体験した日本人女性の言葉です。
皆さんもあの事件を忘れることはないでしょう。
翌日からは世界中で哀悼の意が表明され、対IS(イスラム国)への報復措置が各先進国で決議されました。

その一連の流れでFacebookやTwitterなどのSNSでトリコロール(フランス国旗)をプロフ画像にして哀悼の意を表明し始めている人々が現れました。皆さんもそういった画像を一度は目にしたでしょう。

しかし、ここで私は疑問を投げたいのです。

「果たして被害者はフランスだけでしょうか?」

シリアという国をご存じでしょうか。かのイスラム国が拠点としている国です。現在ロシアなどがシリアを空爆しています。そしてシリア国内では、イスラム国vs政府軍との戦いで紛争状態にあります。

それにより、家族を殺され、家を焼かれたシリア国民がヨーロッパ各国に「難民」として移住しています。今回の事件の犯人の中にはシリアからの難民がいました。

さて、今回私が物申したいことは「被害者はフランスだけでなく、シリアにもある。」ということです。

数字で見てみましょう。

先月パリでの同時多発テロ事件の死亡者数は約130人。シリア人権監視団体の統計によれば、2011年1月~2013年8月まで約11万人、単純計算で1日にして115人。
パリでは一夜だけで130人、シリアでは紛争と空爆で2年半、毎日115人死亡しています。

つまりシリアでは毎日「テロ」が起こっていると言っても過言ではないでしょう。

もう一度。「被害者はフランスだけでしょうか?」

FacebookやTwitterでトリコロールにしていた皆さんはこのことをご存じだったでしょうか?
確かに、パリで亡くなられた方々への冥福を祈る気持ちはあってしかるべきです。

しかし「平和な日常を破壊された先進国での死」と「常に紛争状態にある後進国での死」の重さは違うのでしょうか?

一度そのことについて考えていただけたら幸いです。

この記事を書いた人

斉藤 大

斉藤 大

大学2年

中学時代の元カノが某大学のミスコンで優勝してて、ちょっぴり悔じぃ!!
そんな甘酸っぱい思い出を紅茶に溶かしてる英国紳士です(・ω・)ノ
主に中東情勢や南アジアについて取り上げます。

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