フロリダ州・銃乱射事件から考える、アメリカとスーパーヒーロー〜「アメリカン・ジャスティス」の苦しみ〜

2016.06.22

池村 聡

池村 聡

名古屋市立大学 人文社会学部国際文化学科4年
残りの学生時代に世界5大陸制覇をしたいと思っています。
これまで行った国はケニア・ウガンダ・イン ドネシア・アメリカ。 国際関係(中東、東アジア)、途上国支援に興味があります。
ちなみに、好きなものは日本・エンゼルクリーム・ペット動画・バイクです。

この記事で伝えたいこと

  • アメリカでも、価値観の衝突が起きている
  • 時代や環境の変化に対応し、これまでの常識にとらわれない柔軟な発想も必要
  • 「ズバリの答え」が分からなくても、それぞれの立場から「正しさ」を求めることは大事

 

アメリカの映画と正義観

こんにちは、ただいまアメリカで語学留学中の池村聡です。

この前、授業が終わった後に「X-MEN アポカリプス」を観にいきました。
字幕なしなので何を言っているのか分からない場面も多々ありましたが、友達と一緒に楽しんで観てきました(笑)

アメリカの映画といえば、やはり『MARVEL COMICS』。
X-MENやキャプテン・アメリカを始め、スパイダーマン、アイアンマンなどスーパーヒーロー界をつくりあげている映画配給会社です。

MARVELの映画やアメコミには、物語や格好、特殊能力が違うたくさんのスーパーヒーローが登場します。

しかしながら、「アメリカ(もしくは地球)を守る」という愛国心や、「善が悪を打のめす」という正義観、善悪観は同じなので、『アメリカの正義』というものを感じることができます。

 

どっちが正しいんだ 〜「正義」対「正義」の戦い〜

最近、上映されて大ヒットしているのがこの二つの映画。
『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』
『バットマン vs スーパーマン ジャスティスの誕生』

どちらもスーパーヒーローものですが、
いつもと違ってなんとスーパーヒーロー同士が戦っている映画です。

ネタが切れたからヒーローを戦わせてみたのかもしれませんが、
映画にはその国で起きている出来事を反映していることがあります。

では、アメリカで今、何が起きているのか。
最近起きた、“あの事件”から考えてみたいと思います。

 

史上最悪の“銃”乱射事件

先日6月12日未明(日本時間では同日午後)、フロリダ州で銃乱射事件が起き、49人が死亡・53人が怪我をするという痛ましい事件が起きました。

容疑者は、過激派組織「イスラム国」に忠誠を誓っていたとされるなど、様々な報道が飛び交っています(「イスラム国」と直接の関係はないようですが)。
なぜ、このような犯行に及んだのか、不可解な面も多く捜査が続けられています。

これまでも、度々議論をされてきたのだと思いますが、
「銃」と「移民」という2つのテーマに対して、アメリカとしての新しい答えが求められているようです。

 

その1:「銃」をどうする?~所持の保障 vs. 銃規制

アメリカでは銃を所持することが憲法で認められている一方、その被害者の数からオバマ大統領が、銃規制を進めようとしてきました。

しかし、アメリカ建国以来の価値観から考えて、銃所持を認めるべきだと意見も強くあり、銃についての法整備の議論は、なかなか前に進んできませんでした。

今回のフロリダの銃乱射事件から、アメリカ政府は、国内でのテロ行為の根絶に向けて警戒感を強めており、銃規制が進展する可能性もあります。

 

その2:移民大国アメリカの苦悩~寛容vs 規制

アメリカはヨーロッパからの移民によって建国され、以後も数多くの人々がアメリカに移民・移住していきました。

アメリカに夢を追い求めて移住し、成功した人がアメリカの繁栄をつくってきました。

しかしながら、残念なことに現代では、活力の源でもある移民が、アメリカ国内を不安定にさせているという見方も強まっています。

そのため、国内の安全性を高めるために、移民の受け入れを規制する必要があるのではないかという議論も高まっています。

共和党の大統領選候補者のトランプ氏が、移民に対して過激な発言を出していますが、多くの支持を集めているのは、アメリカ国内の不安定な状況を、何とかして欲しいという気持ちの表われではないでしょうか。

 

 

どちらにも一理あるから難しい

「銃」と「移民」という、2つの国内問題には、それぞれの文化的な背景・時代性を考えると、どちらの議論にも一理あって正しいように感じられます。

まさにお互いの「正義」対「正義」の戦いです。

以上、最近の映画事情に始まり、
「アメリカン・ジャスティス」について述べてきました。

「銃を持つ権利」・「移民大国」という、これまでの「アメリカらしさ」が、現代社会に合わなくなってきているのかもしれません。

つまり、「アメリカン・ジャスティス」にも、耐久年数が来たら変更する必要があることがわかります。

時代や環境の変化に合わせて、政治体制や法制度をイノベーションしていける政治が求められていると思います。

アメリカのみならず、日本や他の国々にもあてはまることでしょう。

そして、その実現にあたって前提にあるのは、
今までの考え方や価値観にとらわれることなく、これからの未来をどうしたらいいかを真剣に考える国民です。

アメリカでは11月に大統領選挙があります。
日本では7月に参議院選挙がありますが(都知事選挙もあるようですが)、このサイト、『Truth Youth』が読んでくださる、みなさんの考える材料になれば幸いです。

「何が答えなのか」は、そう簡単には分からないかもしれません。
でも「何が正しいのか」を常に考え続けることが、まず第1歩なのだと思います。

 

今回のまとめ

  • アメリカでも、価値観の衝突が起きている
  • 時代や環境の変化に対応し、これまでの常識にとらわれない柔軟な発想も必要
  • 「ズバリの答え」が分からなくても、それぞれの立場から「正しさ」を求めることは大事
この記事を書いた人

池村 聡

池村 聡

名古屋市立大学 人文社会学部国際文化学科4年
残りの学生時代に世界5大陸制覇をしたいと思っています。
これまで行った国はケニア・ウガンダ・イン ドネシア・アメリカ。 国際関係(中東、東アジア)、途上国支援に興味があります。
ちなみに、好きなものは日本・エンゼルクリーム・ペット動画・バイクです。

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