素朴な疑問。年金ってこのままで大丈夫?

素朴な疑問。年金ってこのままで大丈夫?

2016.01.23

古田 弘樹

古田 弘樹

兵庫県立大学経営学部4年
興味のある分野:経営、政治、徳、富、東南アジア

年金運用の赤字ってどういうこと?

“年金運用の赤字7.9兆円(7~9月)”

これは、2015年11月30日に、GPIF(年金積立金管理運用 独立行政法人)から発表があったものです。
今は、さらに株価も下がっていますので、今はどうなっているのでしょうか…

日本の人口は、このままいくとどうなる?

今、日本政府も何とか人口減少に手を打とうしています。

従来の国立社会保障・人口問題研究所の予測によると、2060年の日本の人口は8,674万人。
そのうち、65歳以上人口の割合は約40%の見込みです。

この状況に手をうつために、「まち・ひと・しごと創生長期ビジョン」が閣議決定されていますが、それでも2060年には1億人程度を維持するという見込みだそうです。

要するに、このままでは「人口はかなり減る」ということです。

素朴な疑問。今の年金制度は大丈夫なの?

年金は、高齢者の生活を支える生命線です。

私にもおじいちゃん、おばあちゃんがいますので、現実を知らないわけではありません。
また、若者にとっても、将来の老後の支えになるはずです、

そんな中、リーマン・ショックが起きた20年度の年間赤字額(9兆3481億円)に迫る、年金積立金の運用赤字が出ていることを、どう考えればいいのでしょうか?

~このニュースをキッカケに考えたい年金問題~

その1.年金の運用方法について

公的年金が始まった当初は積立方式でした。
積立方式とは、ざっくり言うと、自分が現役時代に支払う保険料を積み立てて、65歳以上になって自分に支払われるシステムです。自分が責任を持って、自分を支えるという制度です。

今は、公的年金は賦課方式で運用されています。
賦課方式とは、現役世代が支払う保険料を、今の高齢者の年金支給にあてる方法です。

その2.支える側が減るなか、今の制度は持つのか?

支える側の人、つまり、現役世代の人口が多いときは良かったのかもしれません。
しかし、高齢者が40%にもなる社会が迫る今、このまま賦課方式を続けることは、極めて危険だと思います。

賦課方式は、わかりやすく言えば、「高齢者/現役比率」で年金受給者を何人で支えるのかがわかります。

将来増えるであろう高齢者世代をカバーするために、さらに高い保険料や税負担を国民に求めることは目に見えています。

今、そのために消費税を8%。
そして10%にするという議論も出ていますが、これでも足りないのです。

その3.消費税を増税しても、年金問題は解決しない!

意外と知られていませんが、年金には約135兆円の年金積立金があります。
そのうち、約4割が株で運用されているのです。

運用で赤字が一番出やすいのは、景気が悪くなって、株価が下がることです。
年金制度を支えるために、消費税を上げようとしていますが、実はこれには矛盾があります。

消費税を上げて、景気が悪くなると、基本的には株価は下がります。
株価が下がれば、年金積立金は株で運用されているので、結局は、損失が増えるのではないでしょうか?

つまり、消費税を増税しても、年金問題は解決しないのです。

その4.だましだましの応急処置から、発想を変えよう!

ここまで考えてみると、だましだましの応急処置をしているものの、年金制度は実質的に“破綻の道”を歩んでいると言えるのではないでしょうか。

一時的な運用の損失で一喜一憂してはいけないと思いますが、大きな流れの中で、日本経済が不景気になってしまうと、年金制度は確実に破綻します。

増税ではない「新しい解決策」をひねり出さなくてはなりません。
そのためにも、「世代間の助け合い」という良心をくすぐる言葉に踊らされず、年金制度を抜本的に見直す勇気が必要なのではないでしょうか?

 

『エイジレス成功法』大川隆法著
https://www.irhpress.co.jp/products/detail.php?product_id=1547
参考 – irhpress.co.jp

平成27年度第2四半期運用状況
http://www.gpif.go.jp/operation/state/pdf/h27_q2.pdf
参照 – gpif.go.jp

平成27 年版厚生労働白書[概要]
http://www.mhlw.go.jp/wp/hakusyo/kousei/15-1/dl/gaiyou.pdf
参照 – mhlw.go.jp

この記事を書いた人

古田 弘樹

古田 弘樹

兵庫県立大学経営学部4年
興味のある分野:経営、政治、徳、富、東南アジア

目標を定め、達成するための方法を考え、実行し、成し遂げることに強い喜びを感じる今日この頃です。
具体的な関心事としては、東南アジアに関心を持っています。
ちなみに、国語は苦手でした。