
国防強化のために防衛産業を興せ!!
2018.05.06
2018.05.06
しょーきち
大学4年 興味関心分野:よさこい、ディズニーのショー鑑賞
「防衛産業を興すことは日本の軍事大国化につながる!」
そんな、おどろおどろしい批判はあまりに“実態”とかけ離れています。最初に申し上げておきたいのは、防衛産業が興ることで、日本の軍事力が強くなると嫌な顔をするのは日本を侵略したいと考える近隣諸国であるということです。
もちろん、先の大戦での反省を踏まえた上で、そういう考えの方もいるでしょう。しかし、“実態”を知れば、その批判がどれだけ表面的なものであるかが見えてくると考え、今回は、3つのステップで提議してみました。
一般に、防衛産業とは自由な市場で売買することは考えられず、国が主な販売先にあたります。要するに、防衛産業を興すためには防衛費を上げることです。
世界から見たGDPに対する防衛費の比率は、2%前後がスタンダードであるにも関わらず、日本は1%前後しかありません。(アメリカはなんと4%に迫っている!)それにも関わらず、日本の防衛費があまりに低いのに戦力均衡を保てている理由はただ一つ、日米同盟が存在するからです。この数字からしても、日本単体での防衛産業がいかに他国と比べて意識が低いか、うかがえると思います。
前述した内容から、「日米同盟があるなら防衛産業なんて関係ないじゃないか」と思われた方もいらっしゃるのではないでしょうか。しかし、「歴史は繰り返す」とよく耳にします...
もし、アメリカから武器の供給が断たれら、日本の防衛はどうなってしまうでしょうか。国民の幸福を守り通すことができるでしょうか。いくら強固な日米同盟があったとしても、10年後、30年後はどうなるかなど、誰にもわからないことです。過去の日露戦争後の日英同盟や先の大戦もアメリカからの戦略物質の供給が断たれたことで始まったのです。日米同盟がいつまでも続くと仮定するのは一種の甘えかもしれません。
ここまで、日本の防衛産業が興っていくことで、国産の技術をつくっていくことが極めて重要であることを述べてまいりました。最後に、国産技術を持つことで得られるメリットについて述べたいと思います。
国産技術を持つことで得られるものは、自国以外の国によって、国防が疎かにならなくなるということだけではありません。日本にしか輸出できない技術や装備品があれば、ビジネスだけ、コスト面だけではない関係が生まれ、補完関係がより強固になるのです。以上、3つのポイントから日本の国防強化のためには、防衛産業を興していくことが重要であるということを述べてきました。この記事を読んだ人の中から、同じような意見を発信してくださる人が増えれば幸いです。
「兵器の独立なくして、国家の独立なし」
これは、日露戦争で満州軍総司令官を務めた山巌元帥が残した言葉です。
日本の防衛産業を興すことで、“自分の国は自分で守る”当たり前の国家に成長していくことが、何よりも日本侵略を企てている近隣諸国への抑止力となっていくのです。
しょーきち
大学4年 興味関心分野:よさこい、ディズニーのショー鑑賞