
“18歳”からのメディア・リテラシー
2016.03.08
2016.03.08
高松 大也
大学1年生
“18歳選挙”。
今年6月から18歳以上が参政権を持ちます。夏の参議院選挙でも、若者の政治参加は、特に注目を集める話題となるでしょう。
参政権が、選挙で投票する権利というのはわかるけど、政治はよくわからないし、自分は投票しなくていいかな…なんて考えている人も、正直、かなり多いのではないでしょうか?
そもそも参政権(=政治に参加できる権利)には、どんな意味があるんでしょうか。
民主主義政治とは国民一人一人の意見が政治に何らかの形で反映されるというシステムです。実感として個人が国を動かしているとは分かりにくいのですが、その個人が集合してが国を動かしています。
選挙は自分には関係ないと思っていても、例えば…
悪い政治で、こんなことが起きた場合にも、私たち参政権を持つ者は、その政治に対しての責任は自分たちにあるので、“ほんとう”は自業自得です。
自分たちの努力によって変えがたいような現実が、政治によって現れたとしても、その政治には部分的には国民一人ひとりが責任を負うものであるため、文句や言い訳が許されない部分もあるのです。
しかし、いざ投票しようと思っても現実に起きている問題は複雑で、判断は難しいものです。ニュースや新聞での報道はもっともらしいし、「その主張だけ参考にすれば十分なのでは…」と考えている人も少なくないかもしれません。
ここで大切なポイントがあります!
メディア各社には、それぞれのスタンスがあります。
そのスタンスを知った上で情報に接しないと、いつの間にか報道をそのまま鵜呑みにして「自分の意見はない」、なんてことにもなりかねません。
報道された情報を客観的に扱い、自分の考えを作る技術をメディア・リテラシーといいます。情報が山のようにある中、このメディア・リテラシーが現在とても大事だと思います。
メディアもそれぞれの立場から報道しています。私たちにとって大切なことはその中で正しく情報を手に入れることです。
このような姿勢が求められると思います。
今回は政治が切り口ですが、メディア・リテラシーは社会に出て、ビジネスや、家族を環境の変化から守るときなど多くの場面で力を発揮すると思います。
学校ではあまり教えてもらえないかもしれませんが、現代社会を生き抜く上で、不可欠なものだと思います。
私も自分にできることから正しく情報を読み解く努力をしていきたいです。