
大学生としても疑問-、中国政府の方針って何だろう?
2016.03.15
2016.03.15
高松 大也
大学1年生
日本と中国とは、尖閣諸島の領有に関する衝突や、南京大虐殺の問題で現在もぶつかっています。
南沙諸島という名前を聞いたことがあるかもしれませんが、近隣国のフィリピンやベトナムにも同様の領土問題を持ちかけています。
中国政府が外国の多くの政府にハッキングを仕掛けていることがアメリカでも問題視されています。
一方では、AIIBというアジアの国際銀行を主導して立ち上げ、リーダーシップを取ろうとするなど、何を目指して中国政府が動いているのか、ハッキリわからないというのが率直な感想ではないでしょうか?
そもそも、現在の中華人民共和国は1949年に設立されました。この中華人民共和国を設立したのが毛沢東という人物なのですが、この人が今日に至るまでの中国の動きの方針を見極めるうえでのキーパーソンなのです。
彼は中華人民共和国設立後の初めての政治大会(中国人民政治協商会議第一回全体会議)で、
「中国人民は二度と侮辱されることはない。国防を強化して、いかなる帝国主義国家に対しても、わが国土を二度と侵犯することを許さない」
と語っています。
この侮りを受けないという言葉は、当時のソ連やアメリカを対象に発言していて、毛沢東は繰り返しこの言葉を公式に発言しています。
それ以前の数十年間欧米列強に国を荒らされてきた感情や、
日本に対する妄想的な被害者意識が重なって、
国際社会を生き抜くために圧倒的な軍事力を持ち、世界一の覇権を手にしようということが国の目的となっているのです。
毛沢東の次の強力なリーダーとして鄧小平という人がいますが、この人も実はこの考えを引き継いでいます。
現在では、政治指導者と軍隊がそれぞれこの毛沢東の考えを行動原理にして動いているのです。このことを前提として、中国の動きを見てみるとつじつまの合う行動がとても多いと感じられると思います。
本当に中国“国民”がそんなことを思っているとは信じられない、戦争をしたい国民などいるわけがないと思うかもしれません。私もそう思います。
そうです。これは中国“政府”の考えです。
実は、中国政府は一党独裁で国民の考えと政府の考えが大きく離れているのです。
中国国内で、大規模なデモや国内でテロが起きていることは、政府と国民の距離感を表していると思います。
多くの自由が保障されたこの日本でさえも、政府と国民の距離感を感じます。
多くの自由を制限して国民を監視する中国政府と、中国国民の考えが大きく異なるのは明らかです。もはや、異なるというレベルではないからこそ、中国政府に抗議するデモや暴動が起きているわけですが・・・
中国は現在、日本をはじめとした中国周辺の国家や、そこに存在する米軍基地に中距離ミサイルや核ミサイルの照準を合わせていると言われています。
私たちにできることの第一歩は、正確な知識を集めたうえで、参政権でもって政治参加をすることだと思います。この記事によって皆さんが少しでも政治に対して意識を向けていただけると幸いです。
参考
・『現代の正義論』 著:大川隆法
https://www.irhpress.co.jp/products/detail.php?product_id=1630
・『毛沢東と鄧小平の「百カ年計画」』 著:平松茂雄
・『実践・私の中国分析』 著:平松茂雄
高松 大也
大学1年生