
戦争はもう始まっている!?~軍事戦略としての「歴史戦」
2016.02.18
2016.02.18
池村 聡
名古屋市立大学 人文社会学部国際文化学科4年
残りの学生時代に世界5大陸制覇をしたいと思っています。
これまで行った国はケニア・ウガンダ・イン ドネシア・アメリカ。 国際関係(中東、東アジア)、途上国支援に興味があります。
ちなみに、好きなものは日本・エンゼルクリーム・ペット動画・バイクです。
「歴史問題」と聞くと、うんざりするという人も多いかもしれません。
「あれをした」
「いや、していない!」
色々な立場からの主張が乱立していて、何が本当か分からなくなり、「難しいから、もう知りたくもない」と思うこともあるかもしれません。
しかし、軍事戦略の中の「歴史戦」として考えると、その“ねらい”が見えてきます。
ある人種や民族へのマイナスイメージは、侵略行為に正当性を与えることに繋がります。
欧米は植民地主義を広げるとともに、白人優位主義を広めることで、その支配に正当性をもたらしたという見方もできます。
日本は、歴史の事実に基づかない「慰安婦問題」や「南京大虐殺」の“でっち上げ”によって中国・韓国に負い目を持っています。
攻撃対象を出現させることで、国内の民意の統一が可能となり、国民の不満をガス抜きできます。
第2次大戦時下のナチスは、ターゲットをユダヤ人に定めて迫害しました。
中国では、反日教育が江沢民の時代から始まり、現在の習近平体制になっても続いています。
国策として反日感情を高めることで、中国人の中国共産党政府への圧政の不満を、日本に向けやすい環境を意図的につくられているのです。
自虐史観は国民の自信を喪失させる特徴があります。
一時は覇権国の一つとなったスペインは、インカ帝国を崩壊させたという暗黒の歴史をイギリスやオランダが広めたため、自国に対して自信を失ったことが、スペイン衰退の一因となったとも言われています。
戦後日本は自虐史観によって誇りを失い、国際社会の中で発言力が弱くなっています。
日本と中国・韓国との歴史戦を、単なる“歴史認識の論争”と捉えてはなりません。
中国はこの歴史戦を一つの軍事戦略と捉え、国家全体として動いています(「超限戦」といいます)。
日本はこの“歴史戦争”を軽視して有効な対策をとらず、海外に対して正論を発信しなければ、日本への誤解はさらに深まってしまいます。
それどころか、日本はますます弱体化してしまうのです。
「自分の国の歴史を愛すること」は「自分の国を愛する」ことにつながります。
健全な愛国心こそが、日本を世界のリーダーへと押し上げる鍵となるのではないでしょうか。
池村 聡
名古屋市立大学 人文社会学部国際文化学科4年
残りの学生時代に世界5大陸制覇をしたいと思っています。
これまで行った国はケニア・ウガンダ・イン ドネシア・アメリカ。 国際関係(中東、東アジア)、途上国支援に興味があります。
ちなみに、好きなものは日本・エンゼルクリーム・ペット動画・バイクです。