
はじめに
デモは社会的なメッセージを伝えるための重要な手段であり、近年、若者の参加が注目されています。
本記事では、初めてデモに参加した若者たちの感想をもとに、その体験を掘り下げていきます。
各感想は、実際にWebやSNS上で公開されている情報を引用しています。
2016年2月28日、東京・渋谷にて開催されたデモ。
「愛してるから、黙ってられない。日本とアジアの、自由と平和を守ろう」
参考:https://info.hr-party.jp/2016/3097/
緊張・恐怖・高揚感
集団の一体感と高揚感を感じる初めてデモに参加した際、最初は緊張や恐怖を感じたという声がありました。
しかし、周囲の参加者とスローガンを唱和するうちに高揚感を覚えたとのことです。
一方で、その高揚感が自己陶酔に繋がる危険性を感じたとも語られています。
私はついさっきまで足がすくむ気持ちだったのに、声を出して集団に溶け込みはじめたら、今は高揚感すら感じて、沿道の市民を啓蒙しようみたいな気持ちすら薄っすらと湧いてくる感覚があった。自分の、あるいは人間の心の恐ろしさを見てしまった感じ。
楽しさと参加のハードルの低さ
デモに対して怖いイメージを持っていた若者が、実際に参加してみると、パレードのような楽しい雰囲気に驚いたという感想です。また、誰でも気軽に参加できることに安心感を得たとのこと。
もちろんどんなデモも、
決して今回のデモみたいに楽しいわけではないとは思います。
ですが、私が参加したれいわ新選組のデモは、
暗いイメージのデモというよりもお祭りのパレード!
同じ思いを持つ人々との連帯感
ニュースやSNSで感じていたモヤモヤした気持ちを共有し、同じ思いを持つ人々と集まることで安心感や連帯感を得られたという意見も見られます。
わたしの怒りはおかしくない、怒っているのはわたしだけじゃないはず。
でも、自分の生活圏ではそれを感じることができない。
だから、怒っている人の姿を見たい。
デモ感想④ デモ参加への不安と実際の経験
社会問題に関心を持ちながらも、デモに参加することへの不安や情報不足を感じていた若者が、参加を通じて社会との接点を持てたと語っています。
もちろん、圧倒的多数の人々は関わりたくないとでもいわんばかりに目を背けてさっさと歩いて行ってしまうんですが、その分何かしらの反応をしてくれた人を見つけると「届いてるんだな」と分かって安心します。
まとめ
初めてデモに参加した若者たちは、集団行動の一体感や高揚感を感じる一方で、自己陶酔の危険性やデモ自体の改善点を発見するなど、多様な経験をしています。
こうした声を参考にすることで、より多くの人が参加しやすいデモを目指すことができるでしょう。
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